「フリーナンスに登録しなよ!」と言われて「良いっすねー!」なんて返事しながらも全然登録してなかったんですけど、このたび再び縁があったので文句をタラタラ言いながら登録してみました。

ところで皆さん、フリーナンスって知ってます?

フリーナンスとは?

FREENANCE<フリーナンス>とは、「フリーランス」と「ファイナンス」を掛け合わせたフリーランスや個人事業主向けのサービス。運営はIT超大手のGMOですね。

Googleでは「フリーナンス 怪しい」とか「フリーナンス 評判」とか信用に関するキーワードで検索されてるようですが、まぁだいじょうぶと言って間違いありません。

フリーランスならではの「お金」の部分にフォーカスしたサービスを展開していて、未払いのリスクをゼロにできる「即日払い」や損害賠償の補償ができる「あんしん補償」などを提供しています。

こういったサービスに珍しく基本は無料で使えますが、有料プランだと補償の幅が広がったりするので、まずは無料で登録しておいて必要になったときには有料プランを考えるのがおすすめですよ。

2024年3月現在のプランについてはこんな感じです。

プラン 料金
フリー 無料
レギュラー 590円/月
プレミアム 1,200円/月

上記は月額払いにした金額になるので、年額払いにするともう少し安くなります。

フリーナンスができること

まずは無料プランでも使えるサービスをご紹介しますよー。

即日払い

仕事が終わって納品したけど入金までが1ヶ月先…いや、その入金までの期間のお金はどうするの?といったケース。つまりキャシュフローが上手くいってないケースですね。

こういったときにフリーナンスに請求書を送って承認されると、その請求金額を入金してくれるのが「即日払い」サービスです。

即日払いサービスは単純で、自分が発行した請求書をフリーナンスが買い取ることで、その買い取り金額=請求金額を入金してくれるというものです。債券はフリーナンスに譲渡されるので、クライアントが払わなくても自分には請求金額が入金されるという大きなメリットがありますね。

フリーナンスは分かりやすい「即日払い」という言葉を使っていますが、従来からあるファクタリングサービス(債権譲渡)と同じものです。

フリーナンスに登録すると自分専用のフリーナンス口座が作られます。このフリーナンス口座を請求書に記載しておくことで即日払いが承認されやすくなるので、登録が完了したら請求書の入金口座をフリーナンス口座にしておきましょう。

基本的な入金までのフローはこんな感じです。

即日払いを利用しない場合のメインバンクへの振替手数料は無料となっていて、即日払いを使うときのみ請求金額の3%から10%が手数料としてかかります。

補償と保険

納品した物を使った相手がケガをしたときや、写真の撮影をするために預かっていた商品を壊したときなど、制作に対する「事故」が起こってしまった場合に補償が受けられる「あんしん補償Basic」が無料プランに付帯しています。

さらに、病気やケガで入院が必要になったときや、地震とかの天災で急に収入がなくなったときに最長1年間の補償が受けられる「あんしん補償プラス」という保険に別途加入することもできます。

年齢と職業、希望の補償金額を入力することで月々の掛け金を試算することができますので、良い保険がなかったら加入してみても良いかもですね。

試算は下記からできますよ!

屋号を口座名義に設定できる

これは個人事業主向けになりますが、サービス名などの屋号を口座名義にすることができます。屋号の信頼性を高めることができるので個人事業主であれば採用したいところですね。

身分証明ができる…かも

フリーナンスは身分証の提出を行って厳正な審査を経てから登録完了となるので、フリーナンスのプロフィールがある=反社会勢力との繋がりがない人物だと証明されています。

個人情報や企業情報を扱っているクライアントは仕事を依頼する相手がどんな人物かを特に気にするケースが多いので、クライアントがフリーナンスのことを知っている場合は、フリーナンスのプロフィールをクライアントに伝えることで信頼感を高めることができるかもしれません。

ぼくのプロフィールは下記から確認ができます。

プロフィールのリンクは、設定 → プロファイル → 会員ページ公開を「公開する」にするとプロフィールを公開することができるので、登録後はぜひ公開しておきましょう。

有料会員ならさらにグレードアップ

無料会員でもできることは多いですが、有料会員であればさらにできることが拡大されます。

補償範囲がアップ

無料会員に付帯していた事故に加え、有料会員になると「情報漏洩」や「著作権侵害」などの人為的なミスについても補償される「あんしん補償」に自動でアップグレードされます。

パソコンがインターネットに繋がってる限りは「いつなにが起こるか分からない」ので、損害賠償に備えておくことも必要ですよ。

バーチャルオフィスが無料で使える

フリーランスや個人事業主には「ビジネス住所が自宅」というケースが多々あります。

特に気にしない場合は良いですが、自宅の住所をクライアントに教えるのは抵抗がある場合など「自宅の住所はできるだけ隠したい」ときは、フリーナンスのプレミアムプランに加入しているだけでバーチャルオフィスを無料で使うことができます。

ただ、バーチャルオフィスサービスのライトプランで使える住所は履歴事項全部証明書(登記簿)には登記できません。登記ができるバーチャルオフィスを使いたいなら、バーチャルオフィスのスタンダードプランを使う必要があります。

プラン 料金 場所 登記
ライト 770円から 銀座、福岡 できない
スタンダード 2,420円から 銀座 できる

ちょっと分かりにくいので、まとめるとこんな感じですね。

  • 住所だけ欲しいときは「フリーナンスの無料プラン+バーチャルオフィスのライトプラン」を契約。
  • 補償+住所が欲しいときは「フリーナンスのプレミアムプラン」のみ契約。
  • 住所を登記したいときは「フリーナンスの無料プラン+バーチャルオフィスのスタンダードプラン」を契約。
  • 補償+住所を登記したいときは「フリーナンスのレギュラープラン+バーチャルオフィスのスタンダードプラン」を契約。

Adobe製品が15%OFF

フリーナンスはAdobeとのパートナーシップを結んでいるので、全部入りのコンプリートプラン、Photoshop、Illustrator、Premiere Proが全て15%OFFになります。

最近は値上げがかなりアクティブなので参考にならないかもしれませんが、2024年4月現在はコンプリートプランが7,780円なので1,167円オフで利用できるということですね!

…これをうまいこと使えば、フリーナンスのプレミアムプランが1,200円となっているので、すでにコンプリートプランを契約されている方であればフリーナンスのプレミアムプランが実質無料になるような感じです。

すごー。

注意しておきたいこと

…と、ここまでは良いことばかりを書いてきましたが、注意しないといけないこともありますのであらかじめ理解しておきましょう。

フリーナンス口座の休止に注意

フリーナンス登録後に作られる「フリーナンス口座」は定期的に使わないと利用ステータスが「休止中」になってしまいます。

休止中のままでもフリーナンス口座に入金 → メインバンクに振り替えはできますが、無料プランに付帯している「あんしん補償Basic」は使えなくなるので、フリーナンス口座には定期的な入金があることが必要です。

また、フリーナンス口座はマネーロンダリング防止のために個人間の送金には使えません。法人から入金されることが前提の口座なので取り扱いにも注意が必要です。

与信スコアとは?

ちなみに登録後に「なんじゃこれ?」と思ったものに、「与信スコア」というものがありました。

与信スコアはフリーナンス口座の利用頻度や定められた書類の提出などをすることで上げることができるスコアで、これを上げることで「即日払い」サービスなどの承認が上がりやすくなります。

個人事業主であればそこそこ上げることができると思いますが、フリーランスだと手持ちの書類も限られているので、フリーナンス口座を定期的に利用してスコアアップを行っていきましょうー!

登録には顔写真付きの身分証明書が必要

フリーナンスに登録するには厳正な審査をパスするために顔写真付きの身分証明書が必要です。身分証明書として使えるのは「マイナンバーカード」と「運転免許証」と「顔写真付きの住基カード」で、パスポートと保険証は身分証明書として使えません。

登録しようと思っても身分証明書がないと登録できないので、あらかじめ準備しておきましょう。

さいごに

他にもたくさんのメリットがあるフリーナンスですが、「いや、まぁ良さそうだけど今はいらないかなー」という方が多いと思います。

ぼくも登録するまではそう思ってましたが、普段は使わないけど「何かあったときにすぐに利用できる」というメリットもあるので、準備として空いた時間にやっておくのが本当におすすめです。

明日、もしかしたら何かが起こるかもしれません。

「備えあれば憂いなし」ということですね。

登録するだけなら無料ですので、この機会にぜひどうぞ。