AIを活用したチャットツールとして有名なのが「ChatGPT」ですが、無料のGPT-3.5も有料のCPT-4も2021年9月までの情報しか持っておらず、それ以降の情報は持っていません。

そのためChatGPTの使いどころは限られていましたが、そこを全面的に解決したのがGoogle Bardです。

Google BardはPaLM 2という大規模言語モデルを使っていて、ディープラーニングと言語モデル、さらに自社のビッグデータを併せ持つことでかなり正確な情報をAIチャットに落とし込むことに成功したツールで、データベースは最新の情報に保たれています。

そこで今回は、もう「ChatGPTにはもうコリゴリだよー…」と嘆いている皆さんのために「Google Bard」をご紹介しますよー!

もちろん無料で使えます。

Google Bardとは?

Google Bardとは、Googleが開発している無料のAIチャットツールです。ChatGPTのようにチャット形式で知りたいことを質問すると返答をしてくれます。2023年9月現在は試験運用中ですが、Googleアカウントがあれば誰でもすぐに始めることができます。

Google BardとChatGPTの違い

Google BardとChatGPTには下記のような違いがあります。

ChatGPT 3.5 ChatGPT 4 Bard
利用料金 無料 有料 無料
ラーニング 2021年9月まで 2021年9月まで 最新
レスポンス 遅い 早い 早い

Bardはとても良いように思えますが、試験運用中ということなので突然サービスが終了する可能性があります。また、2023年9月現在は無料で利用できていますが、有料になる可能性もあるので留意しておいてください。

BardとChatGPTの回答

では、それぞれの回答を見てみましょう。少し意地悪な質問もしています。

2023年に発売されたiPhoneの特徴を教えてください。

2023年に発売されたiPhoneはiPhone 15です。

Google Bardの回答

Bardはこんな感じです。

2023年に発売されたiPhoneは、以下の3つのモデルが発売されました。

  • iPhone 15
  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max(iPhone 15 Ultra)

iPhone 15は、2022年に発売されたiPhone 14のマイナーアップデートモデルです。主な変更点は、以下のとおりです。

  • プロセッサがA16 Bionicにアップグレード
  • カメラの画質が向上
  • バッテリー持ちが改善

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、2023年に発売されたiPhoneのフラッグシップモデルです。主な変更点は、以下のとおりです。

  • プロセッサがA17 Bionicにアップグレード
  • カメラの画質が大幅に向上
  • 望遠カメラがペリスコープレンズに変更
  • デザインが変更(ノッチが小さくなる)
  • バッテリー持ちが改善

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxのカメラの画質は、特に広角カメラが大きく向上しました。新センサーを搭載したことで、暗所での撮影やクローズアップ撮影がさらに高画質になります。また、望遠カメラがペリスコープレンズに変更されたことで、最大10倍の光学ズームが可能になりました。

デザインも変更され、ノッチが小さくなりました。また、背面のカメラモジュールも、フラットなデザインになりました。

バッテリー持ちは、iPhone 15と比べて、さらに改善されています。iPhone 15 Pro Maxでは、ストリーミングビデオ再生時のバッテリー持ちが、最大28時間に伸びました。

2023年に発売されたiPhoneは、全体的に性能や機能が向上したモデルと言えるでしょう。特に、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、カメラの画質が大きく向上し、フラッグシップモデルとしての存在感を高めました。

2023年9月13日に行われたAppleのWWDCで発表された内容でこの記事も9月13日に書いているので、数時間でBardに反映されているスピードはさすがGoogleですが、合ってるのかどうかは検証してません。

…合ってるのかな?

ChatGPTの回答

ChatGPTはこんな感じです。

申し訳ありませんが、私の知識は2021年9月までのものであり、2023年に発売されたiPhoneの特徴については情報を持っていません。iPhoneの新しいモデルに関する情報は、Appleの公式ウェブサイトや信頼性のあるテクノロジーニュースソースをチェックすることをお勧めします。最新のiPhoneモデルの特徴や仕様について詳細を知りたい場合、公式情報源を参照することが最良の方法です。

ChatGPTの情報は2021年9月までのものなので、当たり前ですね。

鎌倉幕府が開かれた年はいつですか?

ぼくの時代は1192年と言われていた鎌倉幕府ですが、いつの間にか1185年になっていました。

Google Bardの回答

Bardはこんな感じです。

鎌倉幕府の成立年については、近年では1185年説が有力となっています。1185年というのは、源頼朝が後白河法皇から守護と地頭の設置を認めさせた年です。守護と地頭は、鎌倉幕府の重要な組織であり、鎌倉幕府の基本形態が完成したとみなせる年です。

一方、従来は、1192年を鎌倉幕府の成立年とするのが一般的でした。1192年というのは、源頼朝が後白河法皇から征夷大将軍の宣下を受けた年です。征夷大将軍は、朝廷の武士の最高指揮官であり、鎌倉幕府の最高権力者の地位です。

しかし、1192年説は、鎌倉幕府の成立が源頼朝の個人的な栄誉と結び付けられていたため、鎌倉幕府の歴史を正しく理解するためには、1185年説の方が適切であるとの考えが広まっています。

なお、鎌倉幕府は1333年に倒れました。

1185年の背景と1192年がどうして間違っていたのかということまで回答してくれています。また、さっと鎌倉幕府が倒れた年まで教えてくれてますね。Bard優しい。

ChatGPTの回答

ChatGPTはこんな感じです。

鎌倉幕府は、1185年に源義朝が源平合戦(治承・寿永の乱)に勝利し、鎌倉に幕府を開いたことで成立しました。したがって、鎌倉幕府が開かれた年は1185年です。鎌倉幕府は、日本の歴史において、平安時代から鎌倉時代への時代の転換期を象徴する重要な出来事でした。

どちらのツールも1185年ということで同じ回答ですが、特徴的なのは「近年では1185年説が有力」と断言していないBardに対してChatGPTは「鎌倉幕府が開かれた年は1185年です」と言い切っています。言い切ることが良いのか悪いのかは個人の差になりますが、こういったケースでは言い切らないほうが良さそうですねー。

花の色はで始まる小野妹子の詩を教えて

「花の色は」で始まる和歌は小野小町のもので、間違えた情報のまま質問してみました。

Google Bardの回答

Bardはこんな感じです。

小野妹子が詠んだ「花の色は」の詩は残念ながら存在しません。小野妹子は6世紀末から7世紀初頭にかけて活躍した遣隋使の女性で、政治家や外交官として活躍しました。また、和歌にも造詣が深かったと伝わっていますが、現存する作品はありません。

「花の色は」で始まる和歌で有名なのは、小野小町の「花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」です。この和歌は、春の雨に桜が散っていく様子と、自分の人生の儚さを重ね合わせた、哀愁漂う名歌です。

小野妹子と小野小町は、同じ小野氏の出身ですが、生きた時代が約100年ほど離れています。そのため、小野妹子が小野小町の和歌を詠んだ可能性は極めて低いと言えるでしょう。

「小野妹子じゃなくて小野小町じゃない?」と間違いを指摘してくれて和歌の意味も付け加えてくれてます。Bard優しい。

ChatGPTの回答

ChatGPTはこんな感じです。

「花の色は
移りにけりな
いたづらに
わが身世にふる
ながめせし間に」

小野小町

これは、平安時代の女流歌人である小野小町(または小野妹子)の詩です。彼女は多くの歌を詠み、その詩風は古典的な日本の歌文学に影響を与えました。この詩は花の美しさと儚さを表現しており、日本の文学史で重要な一節とされています。

Bardと同じく和歌の意味を教えてくれてますが、「小野小町(または小野妹子)」というのが完全に間違えてますね。

小野妹子は小野小町の別名じゃねーから!

小野小町 a.k.a 小野妹子じゃねーから!

さいごに

というわけで、Google BardとChatGPTを比べてみたりしました。

結果的にとにかくGoogle Bardを使うのがおすすめなんですが、2023年9月現在は試験運用中ということと突然サービスが終了する可能性がありますので、それに留意して使ってみてくださいねー!