GoProを使って真夏に長回しを行うには熱暴走との戦いになりますが、賢く使用することで熱暴走させずに長時間録画することが可能です。

せっかくGoProを持っているなら、リスクとベネフィットを理解して熱暴走とうまく付き合ってみましょう!

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熱暴走とは?

熱暴走とは、発熱と排熱のバランスが崩れて排熱処理ができなくなることで機構が止まってしまうことを言います。

直射日光下でスマートフォンを使っていると動作がカクついたりシャットダウンしたりしますが、あれがいわゆる熱暴走です。

スマートフォンもGoProも同じで、製品の温度が上がり続けるとリチウムイオンバッテリーが爆発してしまうため、それを防ぐために強制的にクールダウンするようになっています。

GoProの熱暴走

GoProが熱暴走する原因は主に3つです。

リチウムイオンバッテリー

GoProにはリチウムイオンバッテリーが使われていて、リチウムイオンバッテリーが発熱することが熱暴走する原因になっています。軽量で大容量のリチウムイオンバッテリーですが、低温になりすぎると使えなくなり、高温になりすぎると爆発してしまうという弱点があります。

直射日光

直射日光でGoPro本体が温まることも熱暴走の原因になっています。直射日光下ではGoProの電源が入っていなくても高温になってしまいます。

バッテリーウォーマー

GoProは低温でも起動できるようにバッテリーウォーマーが内蔵されていて、それが熱暴走する原因になっています。バッテリーウォーマーの仕様については、カメラが異常に熱くなる、頻繁にフリーズする|カスタマーサポート Q&A よくある質問と回答に記載があります。

※GoProカメラは寒冷地での使用のためにバッテリーウォーマーを内蔵しております。このため、カメラ本体は発熱する仕様となっております。

これは機能でオフにすることはできません。

熱暴走の対策

では、以上を理解した上で簡単にできる対策をしてみましょう。

スクリーンセーバーを使う

GoProは撮影時にリアディスプレイにプレビューが表示されたままになっています。無駄な電力を消費してしまうので、リアディスプレイを最短の時間にしておきましょう。

スクリーンセーバーを有効にするには、ユーザー設定 → ディスプレイ → スクリーンセイバー(背面)から最短の時間にします。スクリーンセーバーがオフの状態でもリアディスプレイをタップすることでプレビューは表示できます。

また、GoPro HERO9以降のモデルはフロントディスプレイもオフにできるので、適宜オフにしておきましょう。

日傘を使う

太陽の日差しは思った以上に強力なので、直射日光下では熱暴走を食い止めることが難しいです。炎天下で日陰もないときは、日傘などで直射日光がGoProに当たるのを防ぎましょう。

エンデューロバッテリーを使う

エンデューロバッテリーはGoPro HERO9以降のモデルで使えるハイパフォーマンスなバッテリーです。エンデューロバッテリーは発熱しにくくなっていて充電スピードも早くなっているので、スペアとして持っておくと旅行などにも安心ですね!

ただ、エンデューロバッテリーはGoPro HERO8未満のモデルには使えませんので注意しましょう。

公式のバッテリーは信頼性が高いですが高価なので、サードパーティーのTELESINからも同じ仕組みを利用したバッテリーが販売されています。

GoProはサードパーティー製のバッテリー使用を勧めていませんのでTELESINのバッテリーを使うのは自己判断になりますが、TELESINはアクションカムの分野で実績もありますのでまぁまぁ安心できると思います。

水で物理的に冷やす

GoProに水をかけるだけで温度を下げることができます。GoProは防水仕様なので水をかけただけで壊れることはありませんが、もし抵抗があるならハンカチなどを水で濡らして本体を包むだけでも効果は大きいです。

この方法は意外と使えますが、パススルードアを使っていてUSB-Cの端子がむき出しになっているときは水をかけることでショートする可能性が高くなります。パススルードアをどうしても使いたいときはUSB-Cケーブルを接続してから電源部分に干渉しないように水をかけましょう。

バッテリーを抜いて使う

GoProのバッテリーが高温になることで本体にその熱が伝わりシャットダウンしてしまうので、炎天下でGoProを使うときにはバッテリーを抜いてモバイルバッテリーから給電するようにすると発熱を抑えることができます。

低画質で撮る

最終手段であまりやりたくはないですが、画質を下げると発熱を抑えることができます。画質を下げるのはクオリティを下げることと同じなのでおすすめしませんが、水も無いしモバイルバッテリーも無いしどうしようもないときに使ってみましょう。

1080/30fpsまで下げれば効果は絶大です。

さいごに

経験上ですが、炎天下でも水で濡らしたハンカチをGoPro本体の上に乗せてバッテリーを抜いてモバイルバッテリーだけで撮影したら、2.7K/60fpsで1時間以上の録画ができました。

GoProと熱暴走は切っても切れない存在ですが、賢く使えばある程度の長時間撮影ができますので、ぜひ活用してみてください。