YouTubeのレビュー動画も数本しかなくてガジェット界隈でも騒がれてないPC用外部デバイス「Stream Deck Neo」が2024年4月20日にElgatoから発売されたので、2週間くらい使ってみたレビューをしてみますよー!
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Stream Deckとは?
Stream DeckはYouTubeやTwitchなどのいわゆる配信者向けデバイスをメインに作っているElgatoが作った外部デバイスです。
見た目はこんなのですね。
物理ボタンが複数あって、このボタンにいろんなトリガーを設定して、ボタンを押したら設定したトリガーが発火する…というのが基本の仕様です。
Stream Deckのトリガー
Stream Deckはたくさんの種類がありますが基本的な使い方は全て同じで、ボタンにトリガーを割り当てて必要に応じてタップすると、割り当てられたアクションが実行されます。
プラグインもあるので割り当てられる機能はめちゃくちゃたくさんあるんですが、普段使うのは主にこんな感じだと思います。
- アプリを立ち上げたり
- テキストを入力したり
- ウェブサイトを開いたり
- ホットキーやショートカットを入力したり
- CPUの使用率を見たり
- などなど…
いまいち分かりにくいかと思うので、実際にはこんな感じで使っています。
Photoshopでアレコレする
Photoshopは基本的にショートカットを駆使してナンボのアプリだと思うんですけど、.jpgや.pngでファイルを書き出す場合はAlt+Shift+Ctrl+S
のショートカットを登録、アートボードごとにファイルを書き出す場合はAlt+Shift+Ctrl+S
をショートカットにして登録しておくのがめちゃ便利でした。
Discordでのコマンドを半自動化する
DiscordでBOTのコマンドを頻繁に打つようなことがあれば、Stream Deckのボタンを押すだけでコマンドを実行できます。
Disboardの/bumpなど1日に複数回打つようなことがあれば便利ですね。
また、Stream Deckで使えるDiscordの無料プラグインも用意されているので、ゲームをしながらボイスチャットをする…なんてことが多いのであればDiscordのプラグインを入れておくと音量の調整やボイスチャンネルの設定などめちゃ便利になります。
プラグインを使うとサーバーの状況を表示させたりもできるので、DiscordとStream Deckの親和性はかなり高めですね。
ちなみに、DiscordとコラボしたStream Deckも販売されています。
これはこれでアリ。
ダウンロードフォルダを開く
これはあんまりパッとしないかもですが、Windowsであればエクスプローラー、MacであればFinderを開くってことですね。
ウェブ制作では色々なフォルダを開くので、ダウンロードフォルダや開発用フォルダ、素材が入ったフォルダを1回で全て開くようにしています。
Gyazoでスクリーンショットを撮る
スクリーンショットができるアプリ「Gyazo」で、「画像を撮る」を起動するようにしています。
Gyazoは意外と高性能で、画像を撮るアプリ(Gyazowin.exe)、動画を撮るアプリ(GyazoVideo.exe)、リプレイを撮るアプリ(GyazoReplay.exe)に分かれているので、欲しいものだけを設定しておくと便利です。
アプリを起動したら自動でプロファイルを切り替える
購入してしばらく気づかなかったんですけど、Stream Deckのめちゃすごい機能に「プロファイル」という管理方法があります。
このプロファイルっていうのが本当にすごくて、デフォルトのプロファイル以外に他のアプリで使うプロファイルをあらかじめ作っておくと、アプリを起動したときに自動でそのプロファイルに切り替わるんですよね。
…って、何言ってるか分からないと思うので、Photoshopで説明するとこんな感じです。
これはPhotoshopに限ったことじゃなくて、OBSはもちろん、VSCodeなどのコードエディタ、Excelなどのオフィスアプリなど、パソコンにインストールされているアプリであれば何でもできます。
が、特定のウェブサイトというのはできませんので、例えば「Google Chromeでスプレッドシートを開いたとき」ということはできません。
この場合はプロファイルにスプレッドシート用のフォルダを作っておいて、スプレッドシートを開く → Stream Deckでフォルダを開いて使うようなイメージになります。
Stream Deckの「Neo」シリーズ
で、今回購入したのはElgatoの「Neo」シリーズの「Stream Deck Neo」です。
Elgatoの製品自体は黒色で無骨なものが多かったんですけど、Neoシリーズはシンプルで洗練されたデザインに刷新されていて、全体的に丸みのあるフォルムになっているのが特徴。
2024年5月現在のラインナップはこんな感じですね。
すごい。
で、Stream Deck Neoの中身は従来のStream Deckと同じですが、Stream Deck Neoはページ切替専用のセンサーが左右に配されていたり、中央には時刻表示やページインジケーターが表示できる液晶が付いていたりと、かゆいところに手が届く製品になっています。
使用した感じはまぁまぁ満足のデバイスなんですが、ここがダメだよってところもあったのでそちらもレビューしておきますねー!
USBケーブルは取り外し不可
Stream DeckはUSBケーブルでパソコンと繋ぐんですけど、そのUSBケーブルは取り外しができない仕様になっています。自分の持ってるケーブルに付け替えることはできないので、USBケーブルが断線したら使えない…というのが不安ではありますねー。
ページの切り替えが怪しい
ページを切り替えるためのセンサーの反応がイマイチでした。
こいつです。
体感的には5回に4回は反応するような感じで、使ってるうちにマジでイラッとしたのでページネーション用のボタンを作っています。
Stream Deck Neoは1ページに8個のアクションを設定できるんですけど、1ヶ所をページネーションで使ってて、さらにプロファイルの切り替えに1ヶ所使ってるので実質6ヶ所になっちゃってます。
6ヶ所でもフォルダが作れるので不便ではないんですけど、センサーだと押した感覚がないので物理的なボタンにして欲しかったですね。
YouTubeでは「反応も良くて良いね!」ってレビューしている方も居たので個体差があるのかもしれません。
…ということで話は終わっていたんですが、2024年5月19日に頂いた匿名さんからのコメントに驚きました。
ページ切替ボタンは白いLED部分でなくその真下の小さい突起です。
LED部分は反応しませんので突起を指の先で軽く押してみてください。
ここはちょっとらわしいと思う部分ですね。LED部分は下のは突起を押した際に点滅で反応を返すだけの用途のようです。
つまりこういうことですね。
LEDではなくて、その下にある突起を押したらスムーズにページ遷移ができるようになりました。
というわけで皆さん、Stream Deck Neoのページ遷移がスムーズにいかないと感じたら、LEDではなくて下の突起を押すんですよ!
LEDではなく下の突起です!
さいごに
使ってみた感想ですが、PhotoshopやVSCodeでは非常に便利になりました。
また、アクションを駆使したりして自分仕様に作り込んでいく楽しさもありますので、クリエイターにはぜひ使ってもらいたいですね。
従来のStream Deckであれば30,000円くらいするので手が出しにくい価格帯でしたが、Stream Deck Neoであれば14,000円くらいで購入できますので、 YouTubeやTwitchなどの配信者じゃなくてもウェブデザイナーやグラフィックデザイナー、エンジニアにはかなりおすすめですよ!