バナーなどのデザインを作ったときに「なんだかしっくりこない」や「なんだかダサい」と思ったことがあるのであれば、それは間違いなくデザインスキル不足です。
自分の制作したものを「なんだか」と不満に思うのは、「どこがどう悪いのか」を説明できないためで、なぜ説明できないかと言うと、デザインの知識が不足しているから…という形で紐解いていくことができるわけですね。
デザインスキルは才能ではなく知識なので、知識を身に付けることでデザインスキルを格段に上げていくことができるようになります。
本だけ読んでいる、YouTubeの動画だけ観ている、オンラインスクールの課題だけこなしているのであれば、デザインスキルはかなり上がりにくくなってしまうので、下記の内容を参考にしてみてください。
ぜひ、効率的にデザインスキルを上げていきましょう。
デザインとはなにか?
YouTubeの再生ボタンやトイレの看板、食パンのパッケージなど世の中はたくさんデザインで溢れています。
デザインの用途は様々でも、目的は「ユーザーの目的を達成させること」ということがほぼ全てにおいて共通しています。いわゆるコンバージョン(=転換)させるということですね。
YouTubeのどこを押せば動画が再生されるか分からない、トイレの看板が性別を表していない、食パンのパッケージが無地で中身が見えない、など、デザインが生きていないとユーザーを転換させることは非常に難しくなります。
それはウェブで使われるバナーも同じです。
バナーは「クリックされること」が「転換」です。クリックされないバナーはただの画像になってしまいますので、まずは「ユーザーの目的を達成させること」を念頭においてデザインすることを心がけてみましょう。
いろいろ見てみる
PinterestやBANNER LIBRARYなどのサイトにはたくさんのバナーがありますので、気になったものは直感的に保存しておくのがおすすめです。
自分で保存したものはアイデアの引き出しなりますし、時間があるときに見返すことで、常にデザインに触れた環境を作ることができます。
画像の保存先はパソコンとスマートフォンどちらからでも使えるGoogle KeepやEvernoteなどのサービスを選ぶと良いですよ。
常にデザインと触れあえるような環境作りをしてみましょう。
模写をする
模写をすることでデザインの基本原則を自然と身に付けることができ、さらに制作時のテクニックを身に付けられ、さらにデザインの引き出しを増やすことができます。
デザインの基本原則は下記の記事をご覧ください。
メリットだらけの模写をやらない理由はないので、100から200点を目安にひたすらバナーの模写を行ってみてください。
ユーザーにクリックされるバナーは様々なデザインアイデアがギュッと詰まった宝箱です。途中で「こんなことが本当に役に立つんかなー」って思うと思いますが、将来的に必ず役に立ちますので、ぜひトライしてみてください。
特徴をとらえる
直感的に素敵だと思ったものには必ず何かしらの特徴があるので、その特徴を説明できるようにしましょう。
「どの部分が素敵だと思ったか」「それはどうしてか」を考えて具体的に説明できるようにするのが大切です。
必ず「どの部分の」「どこが」「どうなっているから良い」という説明ができるように、デザインの特徴をとらえる練習をしてみてください。
特徴をとらえることができると、それを実現することができるようになります。実現できるようになると「なんだか」と思っていたことが「ここが悪い」と言語化して表現できるようになります。
アウトプットする
インプットした知識やテクニックは、アウトプットすることで初めて活かされます。つまりアウトプットしないとインプットしていないのと同義なので、「仕入れた知識をどうやって使うか」を考えながらアウトプットしてみてください。
過去の作品を添削する
自分の制作レベルが上がってきたかなーと思ったら、過去に自分で作った作品を見て「どの部分が良いか/悪いか」、そして「それはどうしてか」を添削してみましょう。
また、添削で重要なのは「どうすれば良くなるか」というアドバイスです。
フォントをサンセリフに変えることでどうなるのか、配色を3色以内にすることでどうなるのか、など、より良くなるために考えてみましょう。
さいごに
デザインの引き出しを増やしていくにはインプットとアウトプットが必要不可欠です。
自分の環境を整えて、あらゆることにトライしてみましょう。