テレビはもうオワコン…と言われてテレビがない家庭も多いと思いますが、自分がもし被災したときに信頼性のある情報を仕入れられるテレビはかなり役に立ちます。
被災時には非現実的な状況が続くので、眠りが浅くなったり疲れが取れなくなったりと精神衛生上も良くないですが、テレビを視聴することで日常的な状況を作り出すことができるため、ストレスが軽減されることが期待できます。
かまいたちの夜でみどりさんが殺害されてみんながパニックになったあと、香山さんが「そや。ニュースや。ニュース見るのを忘れとったわ」というのと同じですね。気分を変えるというのは不安や恐怖を和らげるための重要なファクターなのです。
また、そもそもファクトチェックもしてないSNSの情報を鵜呑みにして噂するよりは、テレビの情報を信じるほうが100倍マシってのもありますね。
普段使いはしないとしても、スマートフォンやパソコンでテレビが視聴できる環境を作っておくことで役に立つことが多くありますので、ぜひ挑戦してみてください。
インターネットさえ繋がれば、AndroidやiPhoneといったスマートフォン、WindowsやMacでもテレビを視聴することができます。
手順の確認
テレビを観るにはテレビを観るためのプレイヤーをインストールして、番組情報をプレイヤーに読み込ませる必要があります。これはスマートフォンでもパソコンでも同じです。
また、この方法はリアルタイムに放送されているテレビ番組のみを視聴できます。「昨日見逃したドラマを観たい!」なんてことはできませんのでご注意ください。
「VLCメディアプレイヤー」をインストール
テレビのプレイヤーには「VLCメディアプレイヤー」を使います。スマートフォンで観る場合はスマートフォン用のVLCメディアプレイヤー、パソコンで観る場合はパソコン用のVLCメディアプレイヤーが必要ですので、下記から利用されるデバイスを選んでインストールしてください。
Windowsの場合は「Windows 64bit」を選んでダウンロードしておけばだいじょうぶです。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールしておきましょう。
「テレビ番組情報」をダウンロードして読む込む
テレビ番組情報は「.m3u8」というプレイリストをVLCメディアプレイヤーに読み込ませることで、プレイリストを再生 = テレビを視聴することが可能になります。
下記からクリックしてダウンロードしてください。
スマートフォンの場合は再生画面になってしまうことがあるので、上記のリンクを長押しして「リンクをダウンロード」からダウンロードしてみてください。
テレビを視聴する
まずはVLCプレイヤーを起動しますが、起動しただけではテレビが点いているだけの状態なので、ここに先ほどダウンロードした番組情報のファイルをドラッグ&ドロップしてください。
プレイリストにあるチャンネルを選ぶと番組が再生されます。
チャンネルを切り替えるにはCtrl+L
でプレイリストが開くので、観たいチャンネルを選んでダブルクリックするだけです。プレイリストを表示した状態で再度Ctrl+L
を行うと、視聴中の番組を表示できます。
スマートフォンの場合も同じで、VLCプレイヤーを立ち上げてダウンロードしたプレイリストを読み込んでください。
ちなみにこの方法でのテレビ視聴ですが、実際のテレビより1分ほど遅れて再生されます。
有効的な使い方
VLCプレイヤーがあれば各国のテレビが視聴できますので、例えばハワイでリアルタイムに報道ステーションを観たり、日本で韓国の番組をリアルタイムで観たりすることもできます。
世界中の番組表はGitHubからダウンロードできます。
ファイル名が「playlist_国名.m3u8」となっているので、韓国だったら「playlist_korea.m3u8」、イギリスだったら「playlist_uk.m3u8」をダウンロードしてください。
下記にもチャンネルリストがありますが、かなり多いのでちょっと使いにくいかもしれません。
問題はバッテリー
VLCプレイヤーでテレビを観ているときはインターネット経由ストリーミングしている状態なので、デバイスのバッテリーがかなり早く減っていきます。
テレビを視聴できる環境はあるのにバッテリーがない…なんてことにならないように、大容量で信頼性のあるモバイルバッテリーもあらかじめ準備しておきましょう。
Ankerの548 Power Bankは60,000mAhの大容量モバイルバッテリー…というかポータブル電源ですが、リュックにも入る小さめのサイズ感なので、防災バッグに入れておくこともできます。
もうひとつのおすすめはAnkerの537 Power Bank。容量も24,000mAhと多いですし普段使いにちょうどいい大きさです。このサイズ感だったら家族分用意しておいて各自が持っておくのも良いですね。
モバイルバッテリーの容量に注意
ちなみにモバイルバッテリーに表記されている容量 = スマートフォンに充電できる容量ではありません。実際に充電できるのはモバイルバッテリーに表記されている容量の60%なので、「20,000mAh」と記載があったとしても実際には60%の「12,000mAh」だけ充電できるということになります。
例えばバッテリー容量が4,000mAhのスマートフォンを使っていると、0%から100%まで3回充電できるということです。これは勘違いしないようにしましょう。
また、モバイルバッテリーとケーブルは一体型になってないものを選ぶのがセオリーです。一体型はケーブルが断線してしまうとモバイルバッテリー本体も使えなくなってしまいます。面倒でもモバイルバッテリーとケーブルは別々に持っておくことで、ケーブルが断線したときにも安心です。
さいごに
情報収集にはSNSは有効的ですが、ファクトチェックをしているわけではないので鵜呑みにすることはできません。テレビの情報の信頼性はかなり高いので、情報収集にはSNSよりテレビのほうが現実的です。
ちなみに災害時にインターネットが繋がるのかという問題ですが、日本のキャリアは衛星経由でインターネットができる移動基地局車を被災地に向かわせることで誰でもインターネットが無制限で使える環境を作ってくれたり、ドコモでは「災害時データ無制限モード」という緊急時にはデータ無制限で使える支援を行っていたりするので、ある程度は安心できます。
もちろん普段使いにも良いので、ぜひこの機会にセットアップしておきましょう!