ひとつのデザインをストーリーとして組み立てようというプロセスがあります。序破急に似た用語の起承転結についても最後に書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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序破急とは?

序破急(じょはきゅう)とは日本芸能の能楽などで使われている基本理念で、ひとつの作品を3幕構成にしたものです。ひとつの曲で例えると、AメロやBメロが「序」、中間のサビが「破」、最後のサビが「急」となります。

ミステリーで言えば導入部分になるので殺人事件などが起こります。すべての導入部分になりますのでユーザーを惹きつけるための何かが必要です。

バナーであれば派手さや視認性の良さなどが挙げられますし、ランディングページであればリード文やキャッチコピーがこれにあたります。

ミステリーで言えば疑わしい人が殺されてしまう重要な部分です。このセクションでは重要な転換を迎えるので、ユーザーをより引き込むための要素が必要です。

バナーであればベネフィットのテキスト、ランディングページであれば問題を解決に導くためのセクションになります。

ミステリーで言えば犯人を名指しするシーンです。真犯人のトリックを見破った探偵が真相を解いていくため、このセクションで勢いをつけたままクロージングさせる必要があります。

バナーであれば「詳しくはこちら」をクリックしてもらい、ランディングページでは「購入する」もしくは「問い合わせる」をクリックしてもらいます。

序破急と起承転結の違い

序破急と似たものに起承転結がありますが、起承転結では転に向かうための承が必要になります。起承転結の承はストーリーの転換に向けて動き出す比較的ゆっくりしたセクションのため、瞬時に判断が必要なデザインにはあまり向いていません。

映画や小説では起承転結の4幕構成でも問題ありませんが、スピード感を求められる場合には序破急を使うのがおすすめです。

さいごに

というわけで、序破急を使用したデザインプロセスの考え方でした。ランディングページや短いCMではかなり有効な方法ですので、ぜひ活用してみてください。